冬の間にしばらく保管していたはちみつが、白く固まることがあります。
皆様の中には、「ダメになってしまった」「容器から出せなくなってしまった」と思って、固まったはちみつを捨ててしまう方もいるかもしれません。
でもちょっと待って下さい!!そのはちみつ、全く問題なく食べられます!!
◆ どうしてはちみつは固まるの?
はちみつが固まるのは結晶化と呼ばれる現象で、はちみつの主成分の一つであるブドウ糖が結晶となり、固形になることが原因です。
一度ブドウ糖が結晶化すると、結晶になったブドウ糖が核になってどんどん周りのブドウ糖も結晶化が進行していきます。
結晶になったブドウ糖も栄養的には全く問題なく、お召し上がり頂けます。
結晶化したはちみつの食感は、粒子の大きさにより、ザラザラした食感になったり、クリーミーな食感になったりして、食感を楽しむという楽しみ方もあります。
しかし、結晶化して固まってしまうと容器から取り出し難いという欠点があります。
特に弊社のはちみつ容器は、はちみつが固まってしまうと全然取り出せません・・・。
◆ 結晶はちみつの扱い方
① 湯煎などで温める
40~50℃程度に温めて頂くと、結晶化したブドウ糖が溶けてもとの液体の状態に戻ります。
(温めると空気が膨張しますので、キャップは開封しておくのをおすすめします)
温度が高いと早く溶けますが、風味や栄養素の一部が変わってしまう可能性があります。
そのため、50℃程度の湯煎でゆっくりと時間をかけて溶かすのが一番お勧めです。
しかし実際にやってみると、50℃のお湯で湯煎していても、なかなか瓶の中のはちみつの温度が上がらず溶けるのにかなり時間がかかります。
また、ご家庭で50℃でキープするのもなかなか難しい...。
おすすめの湯煎の方法として、一度沸騰直前まで温度を上げて、お湯の温度がしっかり上がったら火を止める又は弱火にするのがおすすめです。
お湯の温度が高くても中のはちみつの温度が50℃以上になるには時間がかかるので、この方法でも問題はないと考えています。
沸騰したお湯に冷えた瓶を入れると割れる可能性があります。
水から温める方が安全です。
② お酢やお醤油を入れて溶かす
残り少なくなって結晶している場合などであれば、お酢やお醤油を入れてよく振って一晩置いておくと結晶が溶けてきます。
はちみつドレッシングやタレとして最後までお楽しみいただけます。
りんご酢などで溶かして、はちみつビネガードリンクにするのもおすすめです。
意外と簡単に溶かせるのでぜひ、やってみてください。
③お湯を入れて溶かす
こちらも残り少なくなっている場合には、1番手っ取り早い方法です。
溶けたはちみつは、そのまま飲んでも、しょうがやレモン汁などを入れて飲んでも美味しく召し上がっていただけます。
また、結晶の粒が残ってしまう場合にはお料理にお砂糖の代わりに使うのがおすすめです。
◆ なるべく結晶させない方法は?
・ブドウ糖含量が比較的少ないはちみつを選ぶ(はちみつのプロに確認してください)
・温度変化の少ない場所で保管する
・振動が少ない場所で保管する
・結晶化したはちみつは、完全に液体にまで溶かす
などで、結晶化の進行を遅らせることが出来ます。
それでも、完全に結晶化を防ぐことは難しいです。
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